鼻副鼻腔疾患と手術内容|鼻炎・副鼻腔炎の手術なら、鼻・副鼻腔クリニック大宮|大宮駅から徒歩12分

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鼻副鼻腔疾患と手術内容

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鼻中隔彎曲症

鼻中隔彎曲症

鼻腔を左右に仕切っている真ん中の板状構造を鼻中隔と呼びます。
鼻中隔が左右どちらかに曲がっていると、狭い方の鼻腔はもちろん、広い方の鼻腔も鼻粘膜(甲介)が肥大し、結果的に両方の鼻腔が狭くなってしまいます。
鼻中隔の彎曲は手術でないと改善できません。

鼻中隔彎曲症の治療(手術)

鼻中隔彎曲を改善する手術を内視鏡下鼻中隔手術と言います。鼻中隔手術は鼻中隔を構成する軟骨および骨の一部を切除する手術となります。
手術にかかる時間は5~15分です。当院では、術後に鼻中隔を丁寧に縫合することで、血腫(鼻中隔内に貯留する血の塊)形成を予防し、創部の回復を安定させ、早める工夫をしています。

慢性鼻炎(鼻アレルギー、血管運動性鼻炎など)

鼻炎にはアレルギーによるもの(ダニや花粉など原因が特定できた鼻炎)、アレルギーによらないもの(例えば寒暖差やタバコの煙などで誘発されるもの。粘膜過敏症が主体。アレルギー検査をしても原因は不明)がありますが、症状は基本的に同じです。
過剰な免疫応答により、鼻粘膜が腫脹し、鼻汁、くしゃみが増加します。

慢性鼻炎の治療

鼻炎の治療には手術以外の治療(保存的治療)と手術治療があります。

保存的治療

当院では鼻洗浄とステロイドの点鼻薬の併用をお勧めしています。治療効果に比し、副作用が少ないため、どなたでも安心して行っていただけます。この他に薬(抗ヒスタミン薬や漢方薬)の内服がありますが、当院では必要最小限にしています。
また、東洋医学的見地に基づいた生活習慣の改善なども、鼻炎症状緩和に有用ですので、お話させていただいております。

手術的治療

手術治療には2種類あります。
一つは鼻粘膜の大きさを小さくして、物理的に鼻を通す手術で、もう一つは鼻に分布する副交感神経を切断して、鼻汁とくしゃみを減らす手術です。

鼻粘膜を小さくする手術

鼻粘膜を小さくする手術

鼻粘膜には上中下の甲介と呼ばれるヒダがあり、それぞれ上鼻甲介(じょうびこうかい)、中鼻甲介(ちゅうびこうかい)、下鼻甲介(かびこうかい)と呼びます。
このうち下鼻甲介が最も大きく、鼻炎により下鼻甲介が腫大すると鼻詰まりが起こります。この下鼻甲介を小さく形成する手術(内視鏡下鼻腔手術I型)を行っています。
当院では、粘膜を形成する骨を切除し、粘膜を保存する方法を取っています。粘膜には加温、加湿、浄化作用など重要な役割があるため、なるべく切除しないことが大切であると考えています。尚中鼻甲介が大きな場合には中鼻甲介の形成も合わせて行います。

神経を切断する手術

鼻腔に分布する副交感神経を切断することで、鼻汁の分泌を抑制し、くしゃみ反射を減らします。1987年に開発されたこの手術は後鼻神経切断術と呼ばれ、我が国で開発、発展した手術です。
神経切断の方法は施設によって様々ですが、当院では神経に並走する動脈(蝶口蓋動脈。鼻腔を栄養する重要な動脈です)を傷つけず、神経のみを選択的に切断するため、術後出血などの合併症のリスクが非常に少ないのが特徴です。

副鼻腔疾患(慢性鼻副鼻腔炎、歯性上顎洞炎、好酸球性鼻副鼻腔炎、副鼻腔嚢胞など)

副鼻腔疾患について

顔面骨に形成された空洞を副鼻腔(ふくびくう)と呼びます。副鼻腔の役割については正確には分かっていませんが、吸い込んだ空気を温めたり(加温)、湿度を加えたり(加湿)、声質の形成に関与している、顔をぶつけた時の緩衝材の役割をする、など諸説あります。この空洞に何らかの原因で炎症が起き、膿汁貯留、鼻茸形成、鼻閉、嗅覚障害、微熱、顔面痛など、様々な症状を来すのが鼻副鼻腔炎です。
鼻副鼻腔炎には主に細菌や真菌(しんきん)の感染が原因になるものと、原因不明の難治性の鼻副鼻腔炎があります。

感染による

慢性鼻副鼻腔炎

感染による鼻副鼻腔炎は、感冒後などに炎症が遷延し、慢性化することが多いです。感冒後に鼻腔の換気状態が不十分(元々鼻炎などがあり)であると、炎症が治りにくく、炎症によって腫れた粘膜が副鼻腔の換気路を塞ぎ、さらに炎症が治りにくくなるという悪循環を引き起こします。結果として副鼻腔に膿汁が貯留し、種々の症状が起こります。
炎症の原因として、歯の炎症が副鼻腔に及んだものを、歯性(しせい)鼻副鼻腔炎と呼びます。真菌(カビのこと)が原因で起こるものを鼻副鼻腔真菌症と呼びます。これらは手術的治療により、膿汁や真菌塊を除去し、副鼻腔の換気を改善することで、治癒に至る場合がほとんどです。

難治性鼻副鼻腔炎

(好酸球性鼻副鼻腔炎)

血中や鼻茸に好酸球という白血球の一種が増加しており、高度な鼻茸病変が特徴の鼻副鼻腔炎です。気管支喘息を合併していることが多く、時に中耳炎(こちらも難治性です)の合併も認めます。
手術治療だけで完全に治癒することが難しく、術後も内服や鼻洗浄などの他の治療が必要になることが多いです。難病指定されており、病理検査、副鼻腔CTスキャンや血液検査などの結果で確定診断となります。
当院では難病指定を受けるための申請書の作成が可能です。

副鼻腔嚢胞

上顎洞の嚢胞は、過去に歯肉部を切開する方法で、副鼻腔炎の手術をした方に発症します。
顔面(主に頬部)の腫れや、強い痛みで発症します。嚢胞が前頭洞にできた場合は、額の痛み、眼球の偏位、復視(物が二重に見えること)が出ることがあります。
手術で嚢胞を開放することで治癒に至ります。

副鼻腔手術について

本邦では1980年前半より、内視鏡を用いた鼻の手術が盛んに行われるようになりました。現在行われている内視鏡下鼻副鼻腔手術は1985年にアメリカのケネデイ先生により確立されました。
細かい骨で仕切られた副鼻腔の空間を、骨や病的粘膜を除去することで、換気が十分に行えるように形成し、炎症を治します。副鼻腔手術は、眼や頭蓋の近くを操作する手術のため、眼や脳を損傷するリスクのある手術で、その実践には高い技術が必要になります。当院院長は、膨大な手術実績があり、安全かつ短時間に副鼻腔手術を完了することが可能ですので、安心してお任せください。

副鼻腔手術について1
副鼻腔手術について2

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