日帰り手術のご案内
日帰り手術のご案内
鼻・副鼻腔クリニック大宮では、切開を入れる際に、出血の少ない箇所(動脈など太い血管の無い場所)を選択的に切開する、切開部を吸収糸で丁寧に縫合する、などの工夫により、術後の詰め物(ガーゼやスポンジ)を無くすことを可能にしました。
鼻中隔手術と下鼻甲介骨手術の術直後の内視鏡画像です。鼻中隔、下鼻甲介に糸がかかっていることがお分かりいただけると思います。手術はこの状態で終わります。
内視鏡先端から生理食塩水を大量に流し、手術創部を常に洗い流すことによって、血液で手術視野が妨げられるのを防ぎます。常にクリアな手術視野が得られます。写真のように、血管、神経、骨など組織の区別が容易になり、手術の確実性が高まります。
※水中手術の論文発表をしております。
後鼻神経切断術(経鼻腔的翼突管神経切除術)は、重症鼻炎の症状緩和に有効な手術治療ですが、血管と神経が並走しているため、手術操作によっては術後に出血する可能性がある手術です。
当院では、血管を傷つけずに神経のみを切断し、出血のリスクを最大限減らしています。
当院の手術は基本的に全身麻酔で行っています。全身麻酔手術のメリットは、手術中の苦痛が無いことです。
そのことにより、手術をより正確に、安全に行うことができます。
局所麻酔下の手術ですと、患者様の痛みの程度やコンディションなどによっては、手術が完遂できない場合もありますが、全身麻酔であればそのようなことはありません。また、当院の麻酔は麻酔科専門医の先生による麻酔ですので、安心してお受けいただけます。
全身麻酔を安全に行うために、いくつかの基準がございます。当院は耳鼻科単科の病院ですので、麻酔可能な基準はやや厳しめに設定してございますが、ご了承ください。
以下に当てはまる患者様には、全身麻酔手術は提供しておりません。
上記に当てはまらない患者様でも、医師が、総合病院や大学病院など、高次医療施設での手術加療が望ましいと判断した場合は、そちらをご紹介させていただきますので、何卒ご了承ください。
日帰り手術(ご自宅に帰宅される場合)を受けていただくには、下記に示す幾つかの条件がございます。
上記の条件を満たされている場合でも、手術内容によっては、医師が近隣の宿泊施設に1泊することをお勧めすることがございますので、ご了承ください。
当院には宿泊施設「oomiya rooms」が隣接しておりますが、宿泊場所の選択は患者様の自由です。
ただし宿泊場所の選定には以下の点をご考慮ください。
oomiya roomsは、当院に隣接した宿泊施設です。
こちらをご利用いただくメリットとして、付き添いが不要(お子様、ご高齢の方を除く)、チェックイン後に、診察や処置が必要になった場合でも、移動の負担が軽いことなどがあります。
1泊(素泊まり) 6,600円(税込)
当院で行う治療や手術は、厚生労働省保険診療の対象となり3割負担の金額となります。
以下に当院で行う代表的な処置、手術の3割負担での金額を示します。
※診療報酬改定に伴い、金額が多少変わることがございますので、ご了承ください。
鼻の手術はこれらを組み合わせて行います。
例えば鼻中隔の手術と両側の下鼻甲介の手術を合わせますと、自己負担分は¥67,500となります。
良くある手術の組み合わせをまとめてみましたので、ご参考にしてください。
下甲介粘膜焼灼術 | 主に花粉症に対し外来で行う処置です。 | ¥3,240(片側) |
---|---|---|
¥6,480(両側) | ||
内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型 (骨、軟骨手術) |
鼻中隔の曲がりを矯正する手術です。 | ¥19,860 |
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型 (下鼻甲介手術) |
下鼻甲介の骨を除去し、下鼻甲介のボリュームを減らす手術です。 | ¥23,820(片側) |
¥47,640(両側) | ||
経鼻腔的翼突管神経切除術 | 後鼻神経切断術のことです。神経を切断し、鼻汁、くしゃみを減らします。 | ¥91,380(片側) |
¥182,760(両側) | ||
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型 (副鼻腔単洞手術) |
4つの副鼻腔のうち1つを開放する副鼻腔の手術です。 | ¥36,000(方側) |
¥72,000(両側) | ||
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型 (選択的副鼻腔手術) |
4つの副鼻腔のうち2~3つを開放する副鼻腔の手術です。 | ¥74,730(方側) |
¥149,460(両側) | ||
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型 (汎副鼻腔手術) |
4つの副鼻腔全てを開放する手術です。 | ¥96,240(方側) |
¥192,480(両側) |
※多くの鼻科手術は高額療養費の対象となります。1ヶ月に支払った医療費の窓口負担額が一定額を超えた場合には「高額療養費制度」が適用され、超えた負担額を高額療養費として加入している医療保険から支給されます。
詳しくは厚生労働省の資料をご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf