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鼻の手術について⑥~後鼻神経切断術~

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鼻の手術について⑥~後鼻神経切断術~

こんにちは。鼻・副鼻腔クリニック大宮の金谷です。

今回は、後鼻神経切断術についてのお話です。
鼻中隔や下鼻甲介の手術は、形態を変化させて鼻つまりを減らすというものでした。
神経切断術は、神経を切ることで鼻汁やくしゃみ症状を減らすという、いわば機能的な面の改善を狙った手術です。
高度な鼻閉、鼻汁、くしゃみでお困りの患者さんは、鼻中隔矯正、下鼻甲介減量、神経切断を合わせて行うことで、大きな症状改善が期待できます。
神経切断術は高度な技能を要する手術ですので、誰でもできるわけではありません。
この神経は蝶口蓋動脈という太い動脈に併走しており、神経だけを選択的に切るにはかなりの技術が必要です。施設によっては、動脈ごと神経を切る方法や、下鼻甲介に分布する末梢枝を切る方法などを行っています。
当クリニックでは、蝶口蓋孔という神経と動脈が鼻内へ入ってきた直後のところで、神経のみを選択的に切断する方法を取っています。動脈は、鼻腔組織を栄養しておりますので、保存したほうが良く、切断してしまうと、術後の出血(2週間前後で起こってきます)のリスクが高まるとされています。
写真のような綺麗な術野を作ることで、神経のみを丁寧に切断していくことが可能です。
手技は難しいとされていますが、当クリニックでは片側約10分ほどで完了し、傷も非常に小さいため、詰め物の必要はありません。私の最も得意とする手術でもあります。
今まで内服や点鼻などで良くならなかった難治性の鼻炎の方に、お勧めしたい手術です。
今後ホームページ上で、手術動画もアップしていく予定ですので、お楽しみに。